昨秋の神宮大会で今年のドラフト1位候補に名乗りを上げたのが、中京大中京(愛知)の高橋宏斗投手(2年)だ。

「剛球自慢」は2回戦の明徳義塾(高知)戦で本領を発揮。自己最速タイの148キロ直球を軸に、7回無失点で10三振を奪った。敵将の馬淵史郎監督(64)から西武松坂以上の直球と絶賛され「そんなことはないです」と照れ笑いした。

「夏までには最速155キロを出して、世代ナンバーワンになりたい」。昨年12月には愛知県高校選抜として台湾へ遠征。遠征前には中京大を相手に練習試合を行い、強打の大学生や振ってくる台湾選手を相手に真っ向勝負した。「大学生は対応力やスイングスピードが違った。いい経験ができた」と、真っすぐの質向上への思いを強くした。

冬場は走り込みや、トレーニングで体幹を鍛え、秋の神宮に続き春の甲子園でも頂点を目指す。