今秋ドラフト候補の履正社(大阪)・関本勇輔捕手(2年)が元阪神で父の賢太郎氏(41)と同じ高卒プロ入りへ決意を新たにした。

4日、大阪・茨木市の同校グラウンドでチーム初練習に参加。昨夏甲子園王者は年末年始に6日間の休みでリフレッシュし、関本も家族で1泊2日で京都・亀岡市の温泉に旅行した。「9割は野球の話でしたね」。中学以来、久しぶりに父と一緒に入浴。そこで「プロでもオフに普通の選手は休むけど、一流はここでやるのが違うところ」と冬場で差がつくと助言された。

父の教えに関本は「今年は勝負の年。父は高卒でプロ入りした。自分も同じ土俵に立てるようにしたい」とハッキリと口にした。賢太郎氏は天理から96年ドラフト2位で阪神に入団している。この冬の関本はフットワークを速くする練習を繰り返し、二塁送球タイムも1秒89から1秒84へ0秒5も速めた。打撃では楽天浅村を参考に「極限までリラックスしている打撃を意識している」と話した。

昨年の履正社は春夏と2度甲子園出場も、関本は春の代打1打席だけ。今春のセンバツ出場は確実で「夏春連覇をできるのは自分たちだけ」と誓った。甲子園で大暴れしてスカウトの目を集めてみせる。【石橋隆雄】