01年夏の準優勝など甲子園春夏16勝を誇る近江(滋賀)・多賀章仁監督(60)の「監督30周年および還暦を祝う会」が11日、滋賀・彦根市で行われた。

89年4月の監督就任以来、春5回、夏13回甲子園に出場し、01年夏準優勝、03年春8強。18年夏の準々決勝では、準優勝した金足農(秋田)と大熱戦を演じた。また長い指導者生活で、元日本ハム村西辰彦、中日小熊、阪神植田、DeNA京山らを育てた。

この日は幅広い人脈を物語るように、大垣日大(岐阜)・阪口慶三監督、龍谷大平安(京都)・原田英彦監督、東邦(愛知)・森田泰弘監督、母校の龍谷大・足立兼敏元監督、近大・田中秀昌監督、関大・早瀬万豊監督、佛教大・田原完行監督、日本野球連盟役員で報徳学園(兵庫)元監督の福島敦彦氏、教え子の中日小熊ら約150人が出席。友人を代表して、佛教大・田原監督が「多賀監督とは、勝負師である、いびきがすごい、周りが見えなくなるほど集中力がすごい」と18歳からの付き合いならではの逸話を披露し、場内を沸かせた。

会の最後に関係者から、還暦を祝う赤のユニホームと帽子、赤のノックバットやネクタイ、ジャケットなどが贈られた。多賀監督は激励の言葉に感謝し「こういったお言葉をいただいて、また頑張っていこうと思います」と感激の表情で締めくくった。