昨夏まで13年連続で夏の甲子園に出場した聖光学院(福島)の清水正義前主将(3年)が23日、福島市内で日本学生野球協会優秀選手表彰式に出席し、体育教諭を夢に描いていることを明かした。

教師を志す背景には同校野球部の斎藤智也監督(56)の存在があった。「監督さんが体育教師で3年生の時に担当してもらって、野球部と一般生徒を平等に接している姿にあこがれた」と決意。卒業後は大体大に進学し、教師になるための勉学に励みながら、野球も続けて文武両道を貫く。

昨春の県北支部決勝で福島商に敗れ、県内公式戦では3年ぶりの黒星を喫した。連勝記録も49で止まった。続く県大会でも東日本国際大昌平に敗れて2回戦敗退。どん底も味わったが、敗戦の悔しさをバネに福島大会V13を成し遂げ、精神面でのタフさを最後に見せた。それでも、さらなる精神面の強化に意欲的だ。「教師は力だけではダメだと思う。大学では精神面を学べるのでもう1回強くしたい」と恩師の背中を追う。【佐藤究】