21世紀枠でセンバツに46年ぶり3度目出場の磐城(福島)は14日、いわき市内の同校体育館で選抜旗授与式と壮行会を行った。岩間涼星主将(2年)が集まった在校生と教職員約550人の前で、甲子園での勝利を誓った。

岩間主将は紺碧(こんぺき)色の選抜旗を阿部武彦校長(60)から手渡されると、あこがれの舞台でプレーする実感に浸った。センバツは未勝利で、甲子園勝利は75年夏まで遠ざかるが、「絶対に勝って、みんなと校歌を歌って喜びを味わいたい。応援よろしくお願いします」と力強くあいさつ。71年夏には甲子園で県勢最高の準V。創部110年以上の伝統校として、「野球を楽しむだけでなく、勝ちにこだわりたい」と新たな歴史を刻むつもりだ。

エース右腕・沖政宗(2年)も壮行会で学校関係者らの温かい声援を肌で感じ、顔がほころんだ。「あらためて多くの人が応援してくれていると感じた。勝利を届けたい」と地元の思いも背負いながら、マウンドに立つ。【佐藤究】