日本高野連が第102回全国選手権大会(8月10日開幕、甲子園)を開催する場合は、無観客で行うことを検討していることが28日、分かった。今夏の都道府県大会、甲子園大会で無観客開催を想定に入れて検討しているかという質問に対し、小倉好正事務局長(61)が書面で「あらゆる状況を想定して、協議、検討を行う予定」と回答した。ただ、関係者によると、新型コロナウイルスの感染拡大が終息を見せない中で開催となれば、無観客が濃厚となっている。

結果的に史上初の中止となった今春のセンバツでは、開催に向けて感染防止策や無観客での運営方法などを練った。その準備を生かして大会要項も作成し、5月20日の運営委員会で開催可否などについて議論する。新型コロナウイルスの影響で弓削商船高専(愛媛)がすでに夏の大会の出場を辞退。小倉事務局長は「大変残念だが、学校の判断として受け止める」と話した。各都道府県大会でも無観客、規模の縮小を想定し、開催を目指している。