静岡商の高田琢登投手(3年)が、ライバル校を相手に実力を見せつけた。5日、静岡市の草薙球場で行われた静岡高戦に先発し、7回1安打無失点の好投。視察に訪れたプロ11球団のスカウトをうならせた。

静岡高の4番関宮楓馬捕手(3年)が1-2の8回表1死満塁で、左中間へ走者一掃の逆転二塁打を放ち、7-6の逆転勝ちに貢献した。

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関宮が、名門の4番として存在感を発揮した。8回の逆転3点二塁打について「高めに甘く入ってきたので、体が反応した。『チャンスで自分が決める』という姿勢が、良い結果につながった」。しかし、相手エースの高田を攻略できなかった。「実力不足です」と唇をかんだ。

昨夏の甲子園では、1回戦で津田学園(三重)のエース前佑囲斗(まえ・ゆいと)投手(現オリックス)と対戦。最速150キロ超の直球と、キレ味鋭いスライダーで3打数無安打に抑えられた。その記憶から「高田君の投球は、前さんと同じぐらい。驚きはなかった」。6回の3打席目には凡退したが、強烈な投手ライナー。「良い感触だった」と手応えを得ていた。

独自大会では、準々決勝で静岡商と対戦する可能性がある。「今日よりレベルアップして再戦したい。まずは1戦ずつ、自分たちのやるべきことをしていく」。高田にリベンジするために、三島北との1回戦(12日)に集中する。