明石商の今秋ドラフト候補の最速151キロ右腕、中森俊介投手(3年)が智弁学園との練習試合で先発。相手レギュラー陣が名を連ねる打線相手に、5回1安打無失点と安定した投球を披露した。

変化球主体の打たせて取る投球で5回を55球で料理した。「初球は振ってくるスイングしていたので、変化球でタイミングをずらして、まっすぐは見せ球のつもりで。入りと勝負球は全部変化球で投げました」。スライダー、チェンジアップなど変化球を駆使し、11個のゴロアウトを量産。2回1死一塁から二塁併殺に打ち取った場面では「セカンドに打たせにいって、打ち取れたので思った通りに投げられた」と思惑通りの投球を見せた。

この日は日本ハムなど3球団が視察。日本ハムのスピードガンでこの日最速の147キロをマーク。視察したスカウト陣は「順調」と口をそろえ、高評価した。

中森は「6割くらい。まっすぐの時にボールが指にかかってない。後半になるにつれてボールが落ちてる」と課題も挙げた。兵庫県独自大会の初戦は目前だが「焦っても意味ないので1日1日を大切にしてやっていきたい」と慎重に仕上げていく。

同候補の来田涼斗外野手(3年)は5打数2安打2打点。打線全体も15安打16得点と好調だ。