聖徳学園のエース松崎公亮投手(3年)は、初回1死までで8安打12失点で降板した。元チームメート対決とはならなかった。

中学時代は創価・森畑侑大投手(同)とともに調布シニアに所属していた。当時松崎は控え外野手で、森畑は5番手投手。高校3年間でともに、今大会の好投手にまで成長した。

松崎は28日の明大明治戦で完投。腰の痛みがあったが、志願の登板。今日にかける思いは強かったが、森畑はベンチスタートだった。「森畑が出てくるとあまり勝てないかなと弱気になっちゃって。悔しさと安心さもありました」と率直に話した。

自分の成長した姿を見せようと、意気込んだマウンドだったが、創価打線につかまった。「ボール球は振らないで、甘い球はすぐ打つ。完璧ですね。今まで当たった中で一番の打線でした。」と脱帽した。

腕の振りの良かったことから、高校入学後に外野手から投手に転向。シャドーピッチングや指先のトレーニングなど、地道な努力を重ねてきた。183センチだが、体重78キロで最速143キロ右腕。まだまだ伸びしろはある。「大学に進学して、体重を増やして球も速くします。上のレベルで投げ合える機会があれば」と前を向いた。