第1シード帝京に「大物投手」が現れた。目白研心戦に先発した植草翔太(2年)だ。189センチの長身から速球、フォークを繰り出し、被安打3、9三振。二塁を踏ませず、7回コールドながら完封した。

公式戦初登板となった植草は「ツーシームが抜け気味だったのでフォークとまっすぐでいきました」と振り返った。今大会は二松学舎大付の2メートル右腕、秋広優人(3年)が注目されるがライバル校帝京も負けてはいない。登板予定だった田代涼太投手(3年)が29日の練習中に自打球を足に当てるアクシデントがあり、その代役として指名されていた。

初登板は期末試験と重なっていた。「試験よりも試合の方が緊張しました。これから学校に戻って古典と英語です」。植草はこう言ってバスに乗り込んだ。

◆植草翔太(うえくさ・しょうた)2003年(平15)5月11日生まれ、東京都出身。小学1年時に江東区の軟式チームで野球を始める。葛西第三中ではポニーリーグの江東ライオンズに所属。ポジションは投手。50メートル6秒5、遠投95メートル。あこがれの投手は前田健太(ツインズ)。189センチ、84キロ。右投げ右打ち