全国高校野球選手権大会の中止で各都道府県高野連が開催する独自大会で、雨続きなどで日程消化が進まない大阪大会は7月31日、決勝戦は行わず、準決勝までで打ち切ることを決めた

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この夏の大阪王者は決まらない。大阪府高野連の伊原登理事長は大阪シティ信用金庫スタジアムで対応し「頂点を決めるのは無理です。4連戦、5連戦となってしまう」と準決勝止まりの苦渋の決断をした。

7月18日に開幕し、平日も夕方開催を続けてきたが、梅雨明けが遅く雨天中止の試合が続いた。30日は予定していた5試合のうち4試合が雨でノーゲーム。関大北陽は星翔との初戦が2戦連続でノーゲームとなった。「その時点で判断しました」と説明した。

雨だけではなかった。新型コロナウイルスに感染した生徒が出たため休校していた吹田がこの日、ようやく20日に予定されていた1回戦・槻の木戦を11日遅れで行った。だが、3回終了時に雷雨のためノーゲームとなった。「3日までに3回戦は終わらせたい。ここからはもう休みなしです」と、当初、空き日だった8日にも試合を入れて、10日までに何とか準決勝までを消化するつもりだ。4回戦以降の再抽選は予定通り8月1日に、準々決勝以降の再抽選は7日に行う。

京都(参加74チーム)、兵庫(参加156チーム)がはじめから8強止まりで大会を始めた中、169チームが参加する大阪大会は頂点を決めようとスタートしたが、無念の雨となった。