仙台のエース鎌田健太郎(3年)が計799球で力尽きた。全6試合をほぼ1人で投げ抜いたが2回、先頭への四球から4安打を浴びて4失点。スライダーを狙い打ちされ「自信を持っていた球を打たれたので相手が上だった。最高の舞台で最高の相手と戦えた。1人1人と勝負を楽しめました」と振り返った。

進学準備で独自大会への出場を辞退した3年生2人もこの日、記録員でベンチ入り。女子マネジャー1人を含む3年生17人全員で最後の夏を終えた。優秀選手に選ばれた鎌田は「みんなが打って守ってくれた」と感謝した。

▽仙台・石垣光朗監督(57=就任8年目で決勝初采配)「休校で空白があった分、長い夏にしたかった。鎌田は気持ちをコントロールできるようになった。疲れはあったと思う」

▽仙台・大久保壮隆主将(3年=9回に右中間への適時二塁打。2点目のホームも踏む)「高校2年半の全部を出し切ろうと思った。大会中も成長できた。今後に生かしたい」