横浜隼人が、初戦を突破した。先発の梅田健太郎投手が8回4安打1失点と好投。9回には加藤大投手(ともに3年)が打者を3人で締めての快勝だった。

初回に菊地希内野手(3年)が左翼に先制の2ランを放った。梅田は「本当に大きかった。勇気が出て、エンジンがあがりました」とテンポの良い投球で打者を打ち取った。

9回に登板した加藤大は、打たせて取る投球で、4球で試合を締めた。コロナ禍による自粛期間中はシャドーピッチングの動画を毎日撮影。フォームの研究にいそしんだ。「下半身で回って上半身で投げれば、自動的に腕が振れる。下から順番に回って投げることを意識していました」。昨年夏の大会2回戦では、143球すべて直球で挑み、15奪三振の完封。最速144キロの伸びのある直球が武器だったが、フォーム改良が実を結んで149キロと5キロアップ。成長した姿を最後の夏で見せる。「進路はまだ決めていないが、プロに行けるチャンスがあったら、プロに行きたい」と意気込んだ。