木更津総合(千葉)のエースで主将の篠木健太郎投手(3年)が、投打に活躍し、延長11回タイブレークのサヨナラ勝ちを導いた。4-5で迎えた9回2死二塁、篠木は監督に目で訴えた。「自分を出してください」。代打で左前に同点打。土壇場で延長に持ち込んだ。

10回からはマウンドへ。「先制されないよう、真っすぐで押せるところまではいく」と140キロ台後半の自慢の直球を投げ込んだ。10、11回ともに先頭打者のバントも「できるならやってこい、と強い気持ちで投げた」と進塁を許さず。2回3三振で無失点。大黒柱がチームを救った。

昨年は期待されながらも、甲子園出場を逃した。「監督には今までたくさん経験をさせてもらった。今度は僕が恩返しをする番」と胸を張る。篠木は五島卓道監督(66)に千葉大会優勝をプレゼントするつもりだ。【保坂淑子】