日大三は、先発の左腕宇山翼(2年)が初回に3点を失う嫌な展開となったが、すぐに星憂芽外野手(2年)の満塁弾などでその裏に8点を挙げて逆転。その後も着実に加点して5回コールドで明法を退けた。

宇山は初回、1死一塁で盗塁を許すと、2死二塁から四球、内野安打で満塁とされ、木村碧杜捕手(2年)に左前適時打を許し2失点。さらに適時打を許し3失点という立ち上がりだった。

試合後の小倉全由監督(63)は「もう少し宇山が自信をもって投げることができればいいんですが。ストレートはもちろんのこと、カーブ、スライダーでしっかりカウントが取れないと、慌てる場面がある、そこが課題ですね」と試合を振り返った。

宇山は中盤に4者連続三振を奪うなど力のあるところを見せた一方、3度も2死から四球を出すなど制球面でのもろさをのぞかせた。

ただ、強打の日大三らしく、3点をリードされてから、すぐに8点を奪い返した打力、機動力は光った。中でも2番斎藤広空内野手(2年)が4安打3打点3盗塁で攻撃のリズムをつくった。結局、5回までに12安打7盗塁で13点を奪っての快勝だった。小倉監督は「うちは1、2番で固め打ちができるか、できないかで攻撃の厚みが違ってくる。今日は斎藤のバッティングは良かったと思います」と評価していた。