秋季東海大会(24日開幕、三重県)に出場する常葉大菊川が、大会前最後の練習試合で弾みをつけた。清水桜が丘とのダブルヘッダーを5-2、15-0と連勝。1戦目は、先発の安西叶翔(かなと)投手(1年)が9回7安打2失点で完投し「現在の体力とペース配分の確認ができてよかった」とうなずいた。

背番号10だった県大会では、2回戦の御殿場西戦で9回完投するなど、安定した投球を披露。石岡諒哉監督(31)の信頼を得た。東海大会では、エースナンバーを与えられることが決まり「1番をつける以上、自覚を持ってチームを引っ張りたい」と力を込めた。

その安西をリードした斎藤蓮捕手(2年)は、2試合に出場して計9打数7安打(1戦目2本、2戦目5本)4打点。三塁打2本、二塁打2本、単打3本と大暴れした。県大会では控えだったが、東海大会に向けて猛アピール。「あと1週間、起用されたらすぐに試合に入れるように調整したい」と気合を入れた。

次戦から来春センバツを懸けた戦いが始まる。指揮官は「今回のメンバーには、誰が出てもそれなりにやれる20人を選んだ。スタメンは当日までわからないが、自分たちの野球をするだけ」と決意を示し、臨戦態勢に入った。【河合萌彦】