「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が26日、都内で行われる。

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兄と同じ舞台に必ず立つ。龍谷大平安(京都)の奥村真大(まさひろ)内野手(3年)は、兄に展征内野手(25)を持つ180センチの右打ちの大型内野手だ。

8月5日にプロ志望届を出した。新型コロナウイルスの影響で滋賀県湖南市の実家にいる期間にプロへの思いを強くした。6月の活動再開後は、練習だけでなく試合にも木製バットで臨み、京都独自大会ではAブロック1回戦、京都工学院戦で左翼へ2ラン。高校通算19号を放った。

8月末に甲子園で行われたプロ志望高校生合同練習会では、ひときわ大きな声でプレーし存在感を発揮した。だが、プロからの調査書は0。調査書は来なくても指名される場合もあるが、原田英彦監督(60)は「高卒でのプロはあきらめさせました。4年間頑張れ」と大学進学を勧めた。

奥村も「プロの厳しさは兄を見て分かっている」と話していた。兄は高卒でプロ入り7年目。昨年は自己最多74試合に出場も今季は右膝手術のため、1軍出場はない。右の強打者はプロでも人材が少ない。持ち前の努力と向上心で4年後にはドラフト上位で堂々とプロの世界に飛び込むつもりだ。【石橋隆雄】