来秋のドラフト候補が粘りの投球で、八王子学園八王子の8強入りを導いた。

先発した羽田慎之介投手(2年)は身長191センチの大型左腕。長身と長い手足を生かし、6安打1失点10奪三振で完投した。6四死球と制球に苦しんだが、要所を締めた。

球数は134球。コロナ禍で体を追い込むことができず、練習試合でも投球回を意識しながら調整を進めてきた。安藤徳明監督は「これぐらいの球数を投げる経験はなかった。120球や130球投げる体力や精神力など、これが良い経験になって本人の力になってほしい」と大会を戦いながらの成長に期待した。

次戦は11月8日の関東第一戦。センバツ出場へ向け、負けられない戦いが続く。体のケアをしっかり行い、万全の状態で再びマウンドに上がる。羽田は「次の相手は強豪で甘いところは出せない。しっかり1週間で修正してできるように頑張りたい」と意気込んだ。