札幌第一の右腕として昨春センバツに出場し、今夏はエースとして南北海道大会優勝に導いた山田翔太投手(3年)が8日、明大国際日本学部のスポーツ特別入試に合格した。

「ほっとした。あこがれていた大学。力のある選手が集まる高いレベルの中で、自分を磨きたい」と意気込んだ。

昨春センバツは背番号5を付け初戦の山梨学院戦に先発し、2/3回6安打7失点降板と屈辱を味わった。「内角をしっかり投げきれずに逃げていた。あの反省が自分を見つめなおすきっかけになった」。高校最後の今夏は、甲子園にはつながらなかったが南大会の頂点に。「最後に勝って終われたのは良かった。でも、できればもう1度甲子園で投げたかった。大学で日本一になって、あの悔しさを晴らせたら」と前を向いた。

明大は10年阪神5位の荒木から、今秋DeNA1位の入江まで11年連続ドラフト指名選手を輩出する名門。6月の練習会では、入江の隣で投球練習し「とにかく速かったし、角度ある縦の変化球もすごかった。自分も入江さんのように力をつけて、4年後に指名されるような投手を目指したい」。現在の最速は138キロ。課題の球速面を“虎の穴”で進化させ、さらに上の舞台につなげる。

同じ東京6大学リーグの立大には、札幌第一OBで2年前の主将、柴田颯内野手(2年)が所属している。1年時から主力として活躍しており、山田は「1日でも早くベンチ入りして、柴田さんと対戦してみたい」。まずは身近な目標を定め、大学でのチャンス獲得を目指す。【永野高輔】

◆山田翔太(やまだ・しょうた)2003年1月10日、札幌市生まれ。札幌中の島小1年時に中の島ファイターズで野球を始める。札幌中の島中では札幌新琴似リトルシニアに所属し、3年時の日本選手権は、エース兼4番として全国8強。札幌第一では1年春の全道大会に背番号15でベンチ入り。2年春のセンバツは背番号5を付け初戦の山梨学院戦に先発。2/3回6安打7失点で降板。2年秋から背番号1。目標の選手はカブス・ダルビッシュ有。スキー1級。50メートル走6秒8。遠投100メートル、最速138キロ。好きなアーティストはクイーン。家族は両親と妹、弟。178センチ、85キロ。右投げ右打ち。血液型A。