今年もやります! 秋に行われるプロ野球ドラフト会議の指名候補選手を日刊スポーツのオリジナル野球カード付きで紹介する「ドラフト候補全員!? 会いに行きます」。まずは高校生編から。昌平(埼玉)・吉野創士外野手(2年)は、既に高校通算43本塁打の右のスラッガーだ。

学校と自分の名を全国に広める! 昌平・吉野は「全国区で名前が挙がるような選手になりたい」と意気込む。1年春から主軸を担い、ここまで高校通算43本塁打。今秋のドラフト候補に挙がる存在になった。

バットにボールを乗せて長打を量産するスラッガー。昨年秋に初優勝した埼玉大会では、8試合で打率5割9分1厘、2本塁打12打点と大暴れした。さらに50メートル走6秒3の俊足で遠投105メートルの強肩。今冬からは三塁守備にも挑戦する。

黒坂洋介監督(45)からは、「守れるし、投げられるし、走れる。プロで中心選手として活躍できる可能性を持っている」と大きな期待を寄せられている。3拍子そろっているのが魅力だ。

サッカー部やラグビー部など他の運動部は全国大会常連で、Jリーガーは5年連続で輩出中。野球部は全国未出場で、プロも出ていないが、吉野は「高卒プロ一本」ときっぱり言った。目標達成へ、逆方向への長打増加と、得点圏打率にこだわり「スカウトもホームランだけを見るわけじゃない」。チームバッティングで、同校初の夏の甲子園に導きプロに行く-。21年は新たな歴史を“創る”年にする。【湯本勝大】