今春センバツの21世紀枠で近畿地区候補校の東播磨(兵庫)は出場を目指してレベルアップを図る。昨秋の明治神宮大会中止で、センバツでの従来の神宮枠が21世紀枠に振り分けられ、1枠増の4校選出が前日13日に決定。14日、福村順一監督(48)は「大きな1枠の重みを考えると複雑な思いもありますが、チャンスが広がったのはありがたいし、うれしい」と話した。

昨秋は県大会準優勝で近畿大会初出場。市和歌山との初戦に1-2で惜敗したが、存在感を示した。それでも、指揮官は「体力、パワーの差を感じた。接戦には持ち込めましたが力の差があった」と振り返った。

コロナ禍でも、練習に創意工夫。昨年はLINEやビデオ会議システム「Zoom」などオンラインをフル活用して、投球や打撃の動きのチェックなども継続してきた。

1月29日の選考委員会で21世紀枠候補9校から出場4校が決まる。福村監督は「選んでいただければ、出るだけでなく、枠の代表として何とか結果を出したい思いがあります」と語気を強めた。21世紀枠出場校が一般選考校を破ったのは、15年松山東(愛媛)が最後で、17年以降は初戦で9連敗中。文武両道の公立校は分厚い壁を破るつもりで、着々と鍛錬を重ねている。