柴田の甲子園デビュー戦相手が決まった。遠藤瑠祐玖(るうく)主将(2年)が「宮城のミ」と読み上げて先に27番クジを引き、京都国際が28番に入って初出場対決が決まった。遠藤主将は表情を変えることなく、「どこが相手でもやることは変わりません。初出場同士、お互いにいい試合ができるようにしたい」と静かに闘志を燃やした。

柴田は宮城を含む3県が対象になった同一県2校出場のゾーン振り分け抽選で、仙台育英に続く4番目にくじを引いたが、残り10校になるまで相手が決まらなかった。初出場になる甲子園抽選がコロナ禍でオンラインとなり、遠藤主将は「結構、緊張しました。でもいい経験になりました。(大会5日目は)長く準備できるのでありがたい」と前向きに捉えた。

昨秋近畿4強の京都国際は、最速137キロの1年生エース左腕・森下瑠大を投打の軸にする。左打者の外角を突くスライダーが持ち味。スタメンに左打者6人を並べる柴田・平塚誠監督(48)は「私自身、抽選前に比べて気持ちが違う。左投手をどう攻略するかがこれからのポイント。いい方向に引っ張っていきたい」と気を引き締めた。

心身ともにギアチェンジする。練習試合解禁となる3月は週末ごとに実戦を重ねる予定だ。遊撃手で7番打者の遠藤主将は「下位でチャンスをつくれば上位がかえしてくれる。しっかりと照準を合わせ、守り勝つ野球で1戦必勝で勝ち上がり、最終的には全国制覇を目標にしたい」と言葉に力を込めた。【佐々木雄高】

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