高校野球の対外試合が6日に解禁され、第93回選抜高校野球大会(19日開幕、甲子園)に初出場する三島南は、沼津・愛鷹球場で昨秋山梨県大会4強の富士学苑と対戦。5-1で快勝した。前田銀治外野手(2年)が投打で活躍し、チームを今年初勝利に導いた。

打撃では、4回1死二塁で右越えの先制適時二塁打。2-0の8回には、1死満塁で右翼へダメ押しの2点適時打を放った。2安打3打点に「外角のまっすぐに逆らわず、力を入れすぎないで右方向へ運べたので、とても良かったと思う」。冬の走り込みで下半身を鍛え、軸足の右足がぶれずにスイングできた。

投球では、7回から2番手で登板。3イニングを投げ、1安打1失点(自責0)4奪三振と好投した。球速も自己最速タイとなる139キロを計測。「リラックスして投げても、これだけ出るんだと手応えがあった。変化球も含めれば、今の仕上がりは7割ぐらい」と充実した表情だった。

昨年11月以来、約3カ月ぶりの対外試合に「紅白戦とは雰囲気が違うので、すべてのプレーが楽しかった」と笑顔。課題にも触れ「打席で目が追いついていないところがあった。徐々に慣れていきたい」と引き締めた。【河合萌彦】