センバツ(19日開幕・甲子園)に出場する神戸国際大付(兵庫)がサヨナラ負けを喫した。

故障明けのエース右腕、阪上翔也投手(2年)は先発で2回1/3を38球で1安打無失点。初回こそ「恐る恐るいってしまっていた」と1死から中前打と暴投で得点圏に走者を背負ったが、次打者を二塁併殺で断った。2イニング目からは球に力も乗り始め、3者凡退。昨秋に右肘を痛めて以降、調整を重ねて3月からブルペン入りし、8日の練習試合で今季初登板。これが実戦2戦目で、3回の先頭打者を空振り三振に仕留めたところで、予定の40球が近づき降板した。最速は140キロをマークし「一昨日よりも投げられた。(状態は)7、8割くらい。今日で指の掛かりがつかめてきた。大会までに5回を投げられたら甲子園でも9回いけると思う」と前進に手応えをつかんだ。

北海(北海道)との初戦の19日。阪上について、青木尚龍監督(56)は「2回になってから(力が)入ってきた。あれでやっていけば良くなっていくと思う」と見通しを示した。

坂上は投げてはプロ注目の最速145キロ、打っては高校通算20発の二刀流。この日は50メートル6秒0の足で二塁内野安打をマークし、4打数1安打だった。5球団が視察し、阪神熊野スカウトは「野手として評価しています。走攻守そろっている野手。スイングスピードもあるし、甲子園で爆発してくれたら」とコメント。現役時代に外野手だったロッテ三家スカウトは「足が速いし、カバリングがいい。外野に来た何げないフライに対しても、しっかりカバーしているしそういう意識が目につきました」と中堅の守備も評価した。【望月千草】

 

▽ヤクルト阿部スカウト ポテンシャルを持っている選手なので、投打両面で見ていきたい。投手としても良い球を投げている。