最速148キロ右腕で天理(奈良)のエース達孝太投手(3年)は登板せず、チームも敗れた。試合前は軽めのキャッチボールにとどめ、ベンチから戦況を見守った。プロ注目の達は29日の仙台育英(宮城)戦で8回3失点。今大会最多の164球を投げた。センバツでは大車輪の働きを見せ、3戦2完投(1完封含む)で459球を投げていた。試合後の一問一答は以下の通り。
-脇腹を痛めたと聞いたが、どっちか
左です。
-いつ
たぶん仙台育英戦なんです。試合中はまったく気付かなかったんですけど、試合終わってから痛くて、なんじゃろと考えたときにバント処理の時に滑ってしまった時があって、可能性としてその時に痛めたのかなと。
-今日は投げられる状態ではなかったのか
いや、投げることがあれば投げられる状態だったんですけど、今だけ見て野球をすれば全然投げられるんですけど、やっぱり人生を、長く野球をするということを考えたら、今日は投げるべきではないと自分の判断です。
-中村監督と相談して決めたのか
そうですね。自分はやっぱりメジャーリーガーという目標があるので、この試合だけを考えて投げることは全然できたんですけど、そこに行くために、いま故障しても全く意味がないので、そこは監督と相談して決めました。
-今大会を通じた投球
出た課題は、安定性というか、再現力をもっとつけていかないといけないと思ったので、それは春、終わったんですけど、夏までに毎試合、いい投球ができるようにしたい。
-脇腹は過去に痛めた
全くなかったです。
-ケアは
自分も治療器を持っているので、それでおとといの試合後も、昨日もケアして今日という感じです。
-治療器とは
フィジオアクティブとフィジオソノの2つ。
-持ち込んでいたか
そうです。
-先発仲川に助言も
そんな具体的なことは言ってない。やっぱり楽しむことが一番だと思って「楽しんでこいよ」と言いました。いつも以上にいい投球してくれて、自分も負けないようにと思いました。
-負けないようにとはエースとしてか
そうです。
-今大会を振り返って昨夏の甲子園交流試合に続く2度目の甲子園はどうだったか
どうだったというよりかは、普通の公式戦なので、甲子園だからどうとかはあんまりなかった。自分の投球が思ったよりできなかったのは、この大会通して感じたことです。
-甲子園で得たもの、成長できたことは
得られた部分はあんまり投球できてないのではない。試合の感覚は今年に入ってつかめたかなと思うので、そこはよかった。
-夏へ課題と意気込み
課題は、この甲子園はうまく自分のなかで調整ができていなくて、自分の思っている投球ができなかったので、そこはしっかり自分なりにも試合の入り方をまとめていって、しっかり万全な状態で試合に入っていくことが課題かなと思います。
-ブルペンは1度入っていたが、自分の判断か
そうです。勝てば次の試合、投げられる気持ちで自分はいたので、明日に向けての感覚作りでブルペンに入りました。
-痛みはあったか
ほとんどなかったです。
-出番なく負けて、どんな思いか
負けは負けなので、別に今勝てたからどうかまったくないと思うので、この試合が次の試合につながれば負けはいい負けになると思うので、そこは受け止めて、試合は見ていました。