東海大相模(神奈川)が明豊(大分)をサヨナラで破り、10年ぶり3度目の春の頂点に立った。夏は70年と15年に優勝しており春夏合わせ5度目の全国制覇。また門馬敬治監督は甲子園通算30勝目を挙げ春3度目の優勝。尾藤公(箕島)中村順司(PL学園)渡辺元智(横浜)西谷浩一(大阪桐蔭)と並び最多となった。

2-2で迎えた9回裏、1死満塁から小島大河捕手(3年)が、サヨナラ打を放った。

門馬敬治監督(51)は「粘り勝ち。最後の最後までしぶとく執念持って戦った小島の一打が、このチームのすべてを物語っていると思います。後半まで完全に押されていた。そこを何とか崖っぷちのところで踏みとどまっていた。それが9回のサヨナラの場面につながったのかなと思います」と振り返った。

準々決勝、準決勝と連続完封のエース石田隼都投手(3年)はベンチスタート。2-2同点の6回表2死一、二塁のピンチで救援登板した。このピンチを切り抜けると7、8、9回も無失点。今大会29回1/3を無失点に抑え優勝投手になった。「もう最後は石田というふうに決めて、今日甲子園球場に来ましたので。選手たちにも伝えて、石田で締めくくりました」。もくろみ通りの継投で、大旗をつかんだ。

東海大相模は1回戦で東海大甲府(山梨)を3-1で破ると2回戦は鳥取城北に1-0で勝って8強入り。準々決勝、準決勝はエース石田が連続完封して決勝進出を果たすと決勝で明豊にサヨナラ勝ちした。

大分県勢54年ぶりのセンバツ制覇を目指した明豊は初優勝を逃した。