道高野連理事会で21年度道大会日程が承認された。春季全道大会は5月24~30日。地区予選は5月7日に札幌、旭川地区を皮切りに開幕。順調なら16日に全道代表校が出そろう。夏は南大会が7月17~27日、北大会が同15~25日、秋季全道大会は10月1~11日まで、いずれも準決勝前に中5日の休養日を設け開催する。

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北海道高野連は16日、札幌市内で21年度最初の理事会を開き、夏の南北北海道大会と秋季全道大会を、前半4日間の後、これまで中1日だった休養日を5日に増やして準決勝、決勝を行う分離開催とすることを決めた。横山泰之専務理事(46)は「1週間500球の規定もあり、今まで通り7日間で全試合を行うのは無理がある。選手の健康面、投手の障害予防のことも含め、決めた」と説明した。

道高野連では昨年から日本高野連で定めた「1週間500球」の球数制限を導入。昨夏、独自開催の南大会決勝で、札幌国際情報の原田航介投手(現日体大1年)が、試合途中に球数制限を超え、降板し敗れた。秋季全道大会でも優勝した北海が、再試合含め8日間で6試合を消化する状況になっており、同専務理事は「春は日程的に厳しいが、甲子園がかかる夏と秋は、各チームが力を出し切れる日程にしたい」と話した。

準々決勝の後、中5日開けることで、夏の南北大会の場合は、1人の投手が1回戦、準々決勝と連投しても、準決勝の時点で初戦の投球数が計算されなくなる。可能な限り球数制限に左右されない日程に変え、球児の夢をアシストする。

○…昨夏の南北大会は保護者のみ、秋季全道大会は保護者とチーム関係者のみ観戦が許されたが、今春の全地区予選から5000人を上限に一般客を入れ有観客開催する。収容1万人未満の球場は収容人数の50%以下。吹奏楽部、声の応援は昨年同様なし。今春からメガホンと、応援用太鼓1台までの持ち込み、起立しての応援が許可される。横山専務理事は「感染状況次第で、夏秋も同様に開催できたら」と方向性を示した。