大阪桐蔭が粘りの戦いで3年ぶり6回目の近畿大会優勝を果たした。1点を追う7回2死二塁。松尾汐恩捕手(2年)の左前適時打で同点に追いつくと、延長10回1死一塁で藤原夏暉内野手(3年)が右越えにサヨナラ2ランを放った。

チームは3月のセンバツ初戦で智弁学園に敗れていた。昨秋の近畿大会決勝に続いて同校に連敗中だったが「三度目の正直」で雪辱した。連日のサヨナラ勝ちで意地を見せた。西谷浩一監督(51)は「今日みたいな相手に勝たないと甲子園では勝てません。2回負けた相手に勝った意義はある。いよいよ、夏が始まった。引き締まった気持ちです」と話した。夏の日本一へ。屈辱を乗り越えて、再び前を向く大きな1勝をつかんだ。