千葉県高野連は2日、千葉市内で2年ぶりの開催となる第103回全国高校野球選手権千葉大会の運営会議を行い、開催概要を発表した。

今大会は、幕張メッセが東京五輪の会場として使用される予定のため、五輪開催前に終了させる必要があり、例年よりも約1週間から10日、早い開催となる。

開会式は6月30日にZOZOマリンスタジアムで午後3時から(雨天中止)。新型コロナウイルスの感染防止策として登録選手のみの参加で、プラカードも選手が持ち入場する。行進後は主将とプラカードを持った選手のみがグラウンドに残り、残りの選手はスタンドでソーシャルディスタンスを保ち着席し参加する。なお控え選手、保護者、関係者は入場不可とし、感染リスク回避を熟慮した上での決定となった。

大会には連合6チームを含め、157チームが参加(全170校)。試合は7月1日からZOZOマリンスタジアムをはじめ、県内11球場で計156試合が行われる。同5~8日は考査期間のため中断。11日の4回戦以降は選手の体調面や球数制限を考慮し、1日ずつ調整日(12、14、16、18日)が設けられ、決勝戦は19日午前10時から、ZOZOマリンスタジアムで行われる。

吹奏楽、チアリーディングの応援は不可。観客は1回戦から4回戦までは保護者、学校関係者の入場が可能。また5回戦以降のZOZOマリンスタジアム開催試合のみ、学校応援等を含め、約5000人を上限に観客を動員する予定(ただし、感染状況が現在以上悪化しないことを前提とする)。チケットはネット販売で、詳細は後日発表される。

組み合わせ抽選会は6月8日午後1時30分から。各校主将のみが参加する。選手宣誓は大会数にちなみ抽選番号103番を引いた主将が行う。

昨年は、コロナ禍で夏の甲子園と地方大会が中止に。県高野連は代替大会として独自の「夏季千葉県高等学校野球大会」を開催した。鈴木博史専務理事は「開会式を含め、開催方法を見つけ、実施に力を尽くしたい」と話した。