新潟産大付は仙田裕汰投手(3年)の2失点完投の粘りの投球を見せ、小松大谷(石川)に3-2で競り勝ち、北信越大会初勝利を挙げた。新潟明訓は高岡第一(富山)に7-0の7回コールド勝ちし4強に進出した。4番の加藤麗桜捕手(3年)が1回裏に先制の2点三塁打を放ち、打線に勢いをつけた。今日6日の準決勝では新潟明訓-新潟産大付の県勢対決となった。関根学園は松商学園(長野)に、新潟は敦賀気比(福井)に敗れた。

   ◇   ◇   ◇

新潟産大付の左腕、仙田が粘りの投球を見せた。被安打8で6四死球を与え、3者凡退に抑えたのは3回だけ。毎回のように走者を背負ったが、2失点で投げきった。9回、小松大谷の最後の打者を左飛に打ち取ると、マウンド上でほえた。「苦しい場面が続いていたのでうれしかった。野手と、捕手の配球に助けてもらった」と仲間に感謝し、田村玲雄主将とハイタッチした。

夏に向け、何としても結果を残したかったと言う仙田は力まない投球を意識していた。吉野公浩監督(54)から初戦の先発を告げられたのは1週間前だった。「初めての舞台で緊張もあったが、普段通り打たせて取る投球を心掛けた」と137球の完投を振り返った。

準決勝の相手は新潟明訓戦に決まった。「自分は三振を取る投手ではないので、守備を信じて、しっかり腕を振って投げていきたい」と言い聞かせてた。