全国に先駆け、高校野球神奈川大会の組み合わせ抽選会が行われた。7月10日に開幕し、順調に日程を消化すれば、決勝は7月27日にサーティーフォー保土ケ谷球場で行われる。

【展望】

今春4強の東海大相模、桐光学園、横浜、日大藤沢が第1シード。

大本命は、7季連続Vを狙う東海大相模。エース石田隼都投手(3年)を筆頭に石川永稀投手(3年)求航太郎投手(2年)ら投手陣が強力で、門馬功外野手(3年)大塚瑠晏内野手(3年)ら野手も総合力が高い。順当に勝ち上がれば、5回戦で第3シードの横浜隼人と当たる。好投手、椎名康成(3年)を擁し、あなどれない。ただ、その前の4回戦で当たる可能性があるのが川和。ノーシードだが、強豪校相手に練習試合を重ねており、油断できない。実力校の相洋も控える。

桐光学園は、東海大相模に1点差で敗れた今春の雪辱を期す。エース中嶋太一投手(3年)を中心とした総合力の高さで勝負。決勝での再戦を目指す。ただ、このブロックには、ノーシードの実力校がそろった。武相は、就任2年目の豊田圭史監督(37)の下、上位進出を狙う。前田晃宏投手(3年)荒井駿也投手(3年)の2枚看板を擁する慶応は、好投手、山口凱矢(2年)を擁する桐蔭学園と初戦で激突。1回戦屈指の好カードとなる。その勝者は、大型捕手、町田隼乙(3年)を中心とする光明学園相模原と対戦する。山口塁投手(3年)を擁する古豪横浜商も同ブロックに入り、激戦は避けられない。

横浜は、148キロ左腕金井慎之介投手(3年)が投打の軸で、復調が待たれる。永遠のライバルともいえる東海大相模とは、順当なら準決勝で対戦する。その前の難敵となりそうなのが、鎌倉学園。今回はノーシードだが、昨秋準優勝で実力は証明済みだ。ともに勝ち進めば、4回戦で当たる。エース猿山広輝投手(3年)を中心とする向上、140キロ左腕、近藤佑投手(3年)を擁する座間、躍進続ける三浦学苑なども同じブロックで、あなどれない。

日大藤沢は、提坂朋和外野手(3年)柳沢大空外野手(3年)ら打線が強力。エース清水虎太朗投手(3年)ら投手陣が、どこまで踏ん張れるかが鍵を握る。同ブロックも実力校がそろった。ノーシードの平塚学園は、今春3回戦で王者・東海大相模を苦しめた。名将・土屋恵三郎監督(67)率いる星槎国際湘南は選手層が厚い。プロ注目の150キロ右腕永島田輝斗投手(3年)を擁する立花学園、140キロ中盤を投げる山岸翠投手(3年)の横浜創学館、エースで4番の永守蓮投手(3年)を中心とした相模原弥栄、平本右京投手(3年)が投打で引っ張る白山なども、虎視眈々(たんたん)と頂点を伺う。