150キロ台連発だ! 今秋ドラフト上位候補で、ノースアジア大明桜の最速153キロ右腕・風間球打(きゅうた)投手(3年)が「5番投手」で先発出場。自己最速タイの153キロを2球マーク。7回を5安打無失点の好投でチームを決勝へと導いた。

立ち上がりからエンジン全開だった。先頭への初球。早速151キロ直球を投げ込んだ。最後は149キロで見逃し三振スタート。次打者へのカウント1-2からの4球目。中井稜貴捕手(3年)のミットに153キロ直球を突き刺した。この回、150キロ台は計5球(150キロ1球、151キロ2球、153キロ2球)だった。

2回以降は3安打に封じ二塁すら踏ませなかった。毎回の14三振を奪う快投。3回以降は150キロ台は4球も、キレのある変化球を操るなど、完成度の高さを見せた。

因縁の相手だった。昨秋の県大会初戦。大館桂桜の3番安藤拓己投手(3年)にサヨナラ打を浴び、延長13回のタイブレーク決着で敗れ去った。短い秋に悔しさを募らせ、今冬はランニングメニューを中心に下半身を徹底的に鍛え上げた。さらにウエートトレーニングにも力を入れ、基礎体力向上を図った。一冬の成果を、春に訪れた雪辱のマウンドで晴らした。

次戦は8日、春の県王者を懸けて秋田中央と対戦する。チーム目標は「甲子園出場」。夏に弾みをつけるためにも、負けられない。