2年ぶりの開催となる第103回全国高校野球選手権千葉大会の抽選会が行われ、157校の主将が参加した。

優勝候補筆頭は専大松戸。昨秋の県大会では3位で関東大会出場も、4強入りを果たし、センバツ出場を手にした。春の県大会は決勝で千葉学芸に敗れ2位で関東大会出場も、エースの深沢鳳介投手を中心とした堅い守りに、つながりのある打撃で着実に力をつけ同大会を制した。派手さはないが、堅実なプレーで隙がない。

11年ぶりの甲子園出場を目指すAシードの成田。同じブロックには、宿敵が待ち受ける。それぞれが順当に勝ち進んだ場合、5回戦でCシードの木更津総合と対戦。この勝者は、準々決勝でBシードの習志野と対戦する。成田は、18年夏の決勝で木更津総合に敗戦。19年夏の準々決勝、同年秋の準々決勝では習志野に敗戦。今年は宿敵を倒し、上位進出なるか。

高校通算63本塁打を誇る有薗直輝内野手(3年)を擁する千葉学芸は、夏初優勝、甲子園初出場を狙う。順当に勝ち進めば準々決勝で最速150キロ右腕、細谷怜央投手(3年)を擁す中央学院と対戦。春の県大会準々決勝でも対戦したが、細谷は登板しなかった。夏の舞台で、プロ注目の有薗対細谷が実現するか。楽しみな対戦になりそうだ。

Aシードの船橋も、楽しみな存在だ。県内屈指の進学校で、文武両道で着実に力をつけてきた。昨秋は地区予選で習志野を破り、今春は粘り強い野球で4強にまで進んだ。順当に勝ち進めば4回戦で古豪・銚子商と対戦する。同じブロックには拓大紅陵、八千代松陰も控え、5回戦でこの勝者と対戦することに。船橋の夏の快進撃にも注目だ。

有力校がしのぎを削り、群雄割拠といわれる千葉。7月1日、熱戦の火ぶたが切られ、決勝は同19日、ZOZOマリンスタジアムで行われる。