師弟対決は、関東第一・米沢貴光監督(45)が勝利した。

関東第一2、3年時の監督が、今は日大三を指揮する小倉全由監督(64)だった。かつての恩師と公式戦の決勝で初めて対戦。エース市川が2安打完封し、打線もつながった。

ただ、米沢監督は大きく喜ぶことはしなかった。「今回は特別です。向こう(日大三)はコロナで大変なことになっていた。試合ができたことが、うれしかったです。勝ち負けではなく」。部員に陽性者が出たため、5月後半から2週間、活動できなかった相手校への配慮を見せた。

一方の小倉監督は「(米沢監督は)いいチームをつくっていますね。こっちが学ぶことが多くなりました。教え子の監督と決勝でやれるとは、いい星の下に生まれてますね。東西(東京)に別れているので、普段はやること、できませんから。うれしいことだと思います」と、教え子の勝利をたたえた。