全国トップを切って南北海道・札幌、室蘭地区で開幕した。札幌地区では開幕カードで札幌工が北広島西を5回コールドで下し、2年ぶりの夏の甲子園を懸けた戦いの最初の勝利を挙げた。

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札幌工は0-1の1回裏、四球や相手失策に乗じ2安打で6点を奪い逆転。2回1死一塁では、日本ハム今川優馬外野手(24)の弟騎(ないと)左翼手(3年)も右前打を放ち、二盗を決め8点目の生還を果たすなど、勝利に貢献した。

4回2死二塁では、伊藤起壱(3年)が全国1号となる右越えランニング2ラン。この回、一挙6点を追加して、突き放した。

全国1番星に佐藤友貴監督(45)は「全国トップだとは気付かなかった。練習試合もなかなかできない中、こうやって思い切って戦わせてあげられて良かった」。公式戦1号が今夏1号となった伊藤は「本当はスタンドに入れたかったけど、まずは打てて良かった」と振り返った。

札幌地区予選は19年秋以来の有観客開催。今川は「プレーのたびに拍手が聞こえて、自分の心に響きました」と感謝した。