東海大菅生(西東京)のエース本田崚也投手(3年)が、二松学舎大付(東東京)打線を9回6安打8奪三振で無失点に抑えた。公式戦を含め、高校入学後初の完封勝利を成し遂げた。

MAX145キロを誇る左腕だが、本調子ではなかった。「初回からまっすぐのキレが悪かったので、捕手の福原と相談してスライダーでカウントをとろうと決めました」と、変化球中心で相手打線を打ち取った。

センバツ終了後から5月の中旬まで、左肩の違和感を無くすために完全ノースロー。状態は回復したが、仕上がりはまだ先だ。若林弘泰監督(55)は「今日は70点です。残り30点はボールの勢いや高さ、ランナーを出した時の投球だったりが良くなれば」と、上昇を期待した。

本番はもうすぐだ。3回戦から登場する夏の西東京大会は、予定通りにいけば7月16日が初戦。いきなり強豪の国士舘と対戦する可能性がある。本田は「相手はどこであろうと、1勝以上している勢いがあります。受け身になったら負けると思うので、強気でいきたい」と力強い目で応えた。