立命館慶祥が11年ぶりの南大会出場を決めた。

1回に相手のミスと、8番杉本晃野投手(2年)の2点適時打で4点を挙げ、優位に試合を進めた。投げても杉本が、走者を背負いながらも札幌藻岩打線を最少失点に抑え完投。「今日は四死球も多かったので60点くらい」と控えめに笑った。

昨年、暗闇の中で終わった夏を忘れずに戦った。独自大会準々決勝で札幌第一に8-10の8回日没コールド負けを喫した。島山大輝主将(3年)は「(初戦で)またこの場所に戻ってきて、次は自分たちがやり返すんだという気持ちになった」と話す。

滝本圭史監督(40)は「去年の3年生の分も本当に力強く戦ってくれた」とたたえた。南大会へ「厳しい戦いにはなると思いますが、うちらしい笑顔で、勝利の女神がおりてきてくれるようなハツラツとしたプレーを見せられれば」と話した。

○…札幌藻岩の84年以来の南大会出場はかなわなかった。1回に守備のミスが重なり4失点。打線も1得点にとどまった。それでも4回からエースナンバーを背負う石橋純樹主将(3年)がリリーフ登板し、6回をパーフェクトに抑える投球を披露した。「最後に投げられたことには満足している。大学で野球を続けたい」と次のステージを見据えた。