第103回全国高校野球選手権(8月9日開幕、甲子園)を目指す南北北海道大会の組み合わせ抽選が8日、ホテルライフォート札幌と旭川市市民活動交流センターで行われた。北大会(15日開幕、旭川スタルヒン)では13年ぶり1勝を目指す北見柏陽が、初戦で旭川工と対戦する。

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9年ぶり北大会出場の北見柏陽が、08年以来の勝利を狙う。初戦は夏5度の甲子園出場経験を持つ旭川工との対戦が決定。荒喜心(きしん)主将(3年)は「どこが相手でもやることは変わらないと思うので、みんなでチームワークをいかして頑張っていきたい」と意気込んだ。

昨秋の地区予選敗戦後、打撃を中心に磨きをかけてきた。荒主将は「勢いがつくれなかったので、ずっと打撃と向き合ってきた」。今夏の地区2回戦では延長戦を制し、代表決定戦では中盤まで5点差をつけられながら、終盤に得点を重ね9回に逆転。「自分たちの強みは粘り強い野球」という言葉通り、北大会の切符をつかんだ。

チームは一昨年秋の敗戦をきっかけに、それまでは丸刈りだった髪形を自由にした。山田尊達(たかのぶ)監督(50)は「ただ野球をやってますではなくて、考えることが社会に出た時に生かされる」と話す。それ以降、自主的に行動する選手が増えるなどチームに変化もあった。北大会へ向け、荒主将は「まずは自分たちの野球をしっかりできるように」と目の前の一戦に全力を注ぐ。【山崎純一】