<高校野球神奈川大会:関東学院六浦12-5上矢部>◇11日◇1回戦◇サーティーフォー保土ケ谷球場

上矢部唯一の3年生、金沢友星主将の夏に幕が下りた。

2-6で迎えた7回。4番大河原一真外野手(2年)の右中間を破る2点適時三塁打などで3点を返すも、反撃はそこまで。投手陣が7、8回に6失点と力尽き、8回コールドで敗れた。ベンチ最前列から声援を送り続け、4回から左翼の守備についた主将は「もっとこのメンバーとやりたかった」と声を振り絞った。

だが、格別の夏だった。人数不足のため元野球部の助っ人4人の力を借りて出場した、昨秋や今春の県大会とは違う。部活動説明会でのアピールや、中学校まで自ら足を運ぶ必死の勧誘が実り、10人の新1年生が加入。7人の2年生とともに、士気を高めてくれた。「ここまでついてきてくれて、良いメンバーで迎えられたことに感謝したい」。17年以来の初戦突破の目標はかなわなかったが、「下を向かないで頑張って欲しい」と後輩たちへ希望を託した。【勝部晃多】