敗れた淑徳巣鴨の恵谷拓史主将(3年)は「帝京はノーシード。もしかしたら、勝つチャンスが来るのではと思ったのですが。序盤は、うまく抑えたけど、高めに浮いてきたら打たれました。帝京のすごさを実感できました。強豪なら当たり前なのかな」と率直に打ち明けた。

3回までは先発の井上が踏ん張り、1失点。だが、4回に3点を追加された。さらに5回、6回で2番手の山中が6点を失い、コールド負けを喫した。打線は、3投手から2四球のみの6回無安打無得点。「ある程度、予測はしてましたが、捉えきれませんでした。練習が足りない。もっと練習したかったです」と悔しがった。

母校の卒業生には、競泳の東京五輪代表の池江璃花子がいる。「先輩の頑張りは、勇気、希望を与えてくれます。病気から復活された。見習って、僕らももっと成長しないといけない」と目を輝かせた。球児としての夏は終わったが「オリンピックに出るのは偉大なこと。しっかり、応援します」と、テレビで声援を送るつもりだ。