21年ぶり7度目の夏の甲子園へ、育英が快勝発進した。背番号17の右腕・山本崇弥斗(2年)が公式戦初登板で8回を3安打無失点の力投、2番手・高柳青立(2年)と完封リレーを決めた。打線は12安打を放ち、堅実な攻めで6点を奪った。

安田聖寛監督(45)は「やっぱり初戦、硬かったですね」と苦笑いした。前日、2-0の6回に降雨ノーゲームとなった試合の“再戦”で、約60球を投げていたエース稲垣大悟(3年)に代わり、山本を抜てきした。「稲垣に匹敵する調子の良さだったので。それにしても期待以上の投球でした」と喜んだ。

同監督は93年夏の全国制覇チーム時の主将で、12年春から母校の指揮を執る。甲子園は05年センバツが最後で「出ないことが普通になっていた」母校を立て直してきた。

右翼手の美沢真斗主将(3年)は「僕たちは3、4試合を計算して勝っていけるチームじゃない。夏は1試合×8で決勝という気持ちで、今日はその1試合目です」。次は春季地区予選で2-7と敗れた神戸第一戦。リベンジを期す。

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