“超攻撃的2番”が、躍動した。第1シード花巻東が花北青雲に15-4で5回コールド勝ちし、8強入りを決めた。

佐々木洋監督(45)の長男麟太郎内野手(1年)が、今大会初本塁打を含む4打数3安打2打点で貢献した。5打数1安打1打点だった高田との2回戦(15日)から意識を修正し、結果に結びつけた。

待望の1発をかっ飛ばした。2点リードの2回無死一塁。2ボールから高めの緩い球を見逃さず、一気に振り抜いた。快音が響いた後に、右翼手後方へ向かう打球を打席内で数秒見つめて歩み始めた。着弾は一塁付近で確認し、183センチ、117キロの恵まれた体格で本塁に向かった。「展開がとても厳しい状態でしたので、何とかつなぐ打撃で投手を助けられればと思い打席に立ちました。1本打てたのは良かったと思います」と喜んだ。

今夏最初の公式戦となった高田戦の4打席は飛球で凡退し、この日は「強い打球をしっかり打ち返すことを意識していました」。続く3回の第3打席も痛烈な右前打でチャンスメークし、大量得点の起爆剤となった。佐々木監督は「初戦はかなり力んでいましたので、うまく修正して臨めたのが今日のヒットにつながったと思います」と評価した。【相沢孔志】