甲子園出場に王手をかけた。第1シードのノースアジア大明桜が11-0で横手を破り、昨夏の県独自大会優勝を含む5年連続で決勝進出を決めた。

先発した背番号6の石田一斗内野手(3年)が6回を3安打無失点の好投。初回から2三振を奪う立ち上がりで、自己最速まであと1キロに迫る142キロもマークした。3回にはキレのあるスライダーを軸に先頭から5者連続三振と、計11三振を奪う快投だった。「守備から攻撃にリズムをつくろうと思っていた。スライダーのキレが良かった」と納得の表情だった。

打線は11安打11得点とつながりを見せた。9回無死満塁では1番中井稜貴捕手(3年)が走者一掃の満塁ランニング本塁打を放ち、この回一挙5得点。今大会初の2桁得点で試合を決めた。輿石重弘監督(57)は「足を絡めながら、積極的に好球必打をしてくれた」と振り返った。

今秋ドラフト上位候補の最速157キロ右腕、風間球打(きゅうた)投手(3年)はブルペン投球を行うも、登板機会はなかった。指揮官は「展開によっては、(登板も)あった。準備はしていました」と説明。決勝は23日、秋田商と秋田南の勝者と対戦する。「1戦1戦チームは強くなっている。全力で戦います」と力を込めた。