慶応が桐光学園との強豪対決を制し、準々決勝へ駒を進めた。

1-2で迎えた5回。先頭の荒井駿也投手(3年)が内野安打で出塁すると、続く二宮慎太朗外野手(3年)がきっちりと送りバントを決め、1死二塁のチャンスをつくった。打席には2年生、横地広太外野手。初球、相手先発、渋沢康羽投手(3年)が投じた甘く入った直球を逃さなかった。「打った瞬間いったかなと思った」と振り返る右翼席への豪快な1発は、値千金の逆転2ラン。この本塁打で主導権を奪取した慶応は、その後もコンスタントに得点を重ねた。

投げては、先発荒井が6回4安打2失点で試合をつくり、7回からはエース前田晃宏投手(3年)が3回1失点の好救援。投打がかみ合い、終わってみれば8-3の快勝だった。

森林貴彦監督(48)は「とにかくチャレンジャー。試合の日は勝負じゃなくて答え合わせだから気楽に行けと言っている。次も変わらずです」と気を引き締めた。次戦は24日、麻溝台対横浜清陵の勝者とぶつかる。