鹿島学園が投打にかみ合い石岡一に勝利し、初の夏制覇に王手をかけた。

守備から攻撃につなげた。先発の薮野哲也投手(3年)は低めに投げて、ゴロを打たせ6回までパーフェクト投球。7回、カットボールでソロ本塁打を浴びたが、動じることなく後続をしっかり打ち取り、2安打7三振1失点で完投勝利。薮野の好投に打線も応え、11安打7得点と盛り立てた。

石岡一にリベンジを果たした。春の県大会、2回戦で0-1で敗戦。薮野はその悔しさを糧に、春以降はブルペンで打者を立たせ、緩急の練習。タテ、ヨコのスライダーに加え、高速スライダーも習得。この日も「3種類のスライダーをうまく使うことができました」と手応えをつかんだ。春の敗戦をきっかけに投手としてひとまわり成長。「今日は『完封してやる』という強い気持ちで投げられました」と胸を張った。

鈴木博識監督(71)は「今日はバッテリーがよく守ってくれた」とたたえた。

初めての夏の県大会決勝戦の舞台に上がる。相手は昨秋の県大会、決勝戦で対戦した常総学院。4-3で勝利し県制覇を果たした。薮野は「秋は勝ったけど、受け身にならずにチャレンジャーの気持ちで戦いたい」と力を込めた。