投打の二刀流、西村瑠伊斗(るいと、2年)が、2打席連続本塁打の活躍で勝利に貢献した。

エンゼルス大谷翔平に憧れる西村はこの日、2番・右翼で先発出場。1打席目は「真っすぐを張ってコンパクトに」と真ん中ストレートを右翼席へ。2打席も「スライダーかな」と配球を読み“オオタニサン”お得意のバックスクリーンへ豪快に運んだ。いずれの本塁打も左腕石田連己(れんき=3年)から放ったものだが、もともとは踏み出す足が開く癖があり、左投手を苦手にしていた。大会前、上羽功晃監督(51)の助言で真っすぐ足を踏み出すように練習してから対応力が向上。この日の高校通算15本目となる公式戦初本塁打、同2号へとつながった。

乙訓のプロ注目146キロ右腕北見隆侑(りゅうすけ=3年)に対しても、臆せず。投げても最速144キロを投げる本格派右腕。投打両方の準備を行い、28日の決勝戦へ。10年夏以来11年ぶりの甲子園出場を果たし、その名を全国にとどろかす。【岡崎空日南太】