第1シードの日大三が第4シードの創価を下し、夏の大会3年ぶりの準決勝進出を決めた。

エースの力投が光る試合だった。背番号「1」の宇山翼投手(3年)が今大会初先発。130キロ台前半の直球と、変化球を巧みに使いこなす投球で、9回を5安打2奪三振無失点と安定したピッチングをみせた。宇山は試合後「(6回まで打線が2安打無得点と)今日はチームが苦しんでいたので、自分がしっかりしようと思いました。スライダーとチェンジアップでカウントが取れました」と真っすぐな目で話した。

小倉全由監督(64)は「今日は宇山がよく投げてくれました」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。準決勝は東京ドームでの一戦となるが、「どこのチームも初めてですからね。何が起こるか分かりません。実業団に行ったOBの子たちに連絡したりして、対策したいと思います」と話した。