関東第一の4番・石見陸捕手(3年)が大会屈指の好投手、修徳の床枝魁斗投手(3年)から先制の中前適時打を放ち、チームの準決勝突破に貢献した。

3回2死一、二塁。フルカウントから内角高めに浮いてきたスライダーを逃さず、中前へ運んだ。「(前の打席では)力んでしまって、振り回してしまった。詰まっても、先っぽでもなんでもいいからヒットを打つ。ゾーンを上げることを意識して臨みました」。初回に同じ球に空振り三振を喫した反省を、次の打席でしっかり生かした。この一打で勢いづいた関東第一は、続く津原璃羽内野手(3年)に3点本塁打が飛び出し、この回一挙4点を挙げた。

石見は、守っては先発市川祐投手(3年)を好リードし、9回3安打12奪三振1失点の完投劇を演出。「要所要所で力を入れた直球は相当いいボールが来ている。試合前から、ストレートでいけるんじゃないかという話をしていました」と、修徳打線を寄せ付けなかった組立について説明した。だが、4回に4番佐藤大空外野手(2年)に浴びた一発を反省。「簡単にいってしまった自分のミスです。明日はそういうことがないように、市川としっかり話し合いをしたい」と、悲願達成へ気を引き締めた。