日本高野連は5日、9日に開幕する第103回全国高校野球選手権大会(甲子園)での、新型コロナウイルス感染の有無を調べる大会前検査(PCR)の結果について発表し、作新学院(栃木)の部員2人から陽性が確認されたことを明らかにした。

今月1日、大会前検査の前に部員1人が陽性となった。保健所は同校野球部内に濃厚接触者はなしと判断。翌2日、大会前検査として甲子園大会中の指定宿舎入り予定の32人の検体を採取し、検査機関に送った。その結果、部員2人の陽性が確認された。4日に、保健所は主催者が実施した大会前検査で陽性となった2人と陽性者以外の30人に対するPCR検査を実施し、30人はあらためて陰性が確認された。保健所は濃厚接触者はなしと判断。陽性となった3人は無症状で、現在は自宅で待機している。

この結果を受けて、甲子園大会の主催者は4日に緊急対策本部を開催。大会参加可否の判断基準は「集団感染か個別感染かを重要視する」としており、専門家の意見を踏まえて個別感染と判断した。

作新学院は14日に高松商(香川)と初戦(2回戦)を戦う。それまでに6、8、10、13日と指導者、部員に対してPCR検査を実施する。