阪神がプロ志望届の提出前に天理・達孝太投手(3年)と面談に臨んでいたことが15日、分かった。この日、日本高野連が審査委員会を開催して対応を協議。天理の笠井要一野球部長(35)と中村良二監督(53)を厳重注意措置の指導をすると発表した。

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天理は日本高野連から再発防止のため、改善計画書の提出を求められた。笠井野球部長は電話取材で「今回は認識の違いで起こしてしまいました。次から当然、絶対になくします。今回に関しては各方面に申し訳ない思いです」と謝罪した。8月末に面談の日程調整後、実家に帰省中だった達に9月7日の面談予定を伝えていた。当日の面談は天理市内の同校グラウンドで行われ、達とスカウトが対面していた。志望届の提出前で規定に抵触する形になり、同部長は「(達)本人に今回の件の説明と謝罪を行いました」と説明した。

◆達孝太(たつ・こうた)2004年(平16)3月27日生まれ、大阪府出身。浜寺昭和小4年で高石スワローズに所属し、捕手。浜寺南中では泉州阪堺ボーイズに所属し、投手。天理では1年夏からベンチ入り。。甲子園は今春のセンバツで初登板し、先発でベスト4進出に貢献。193センチ、88キロ。右投げ右打ち。